AI需要で電力価格高騰の中、シリコンバレーの保養地が新たな電力供給元を模索

Style ← お好みの文体を選べます。選択は自動で記憶されます

# AIの電力爆食、シリコンバレーの「避暑地」にまで波及していた

皆さん、「AIに電気が必要」という話は聞いたことがあるかもしれません。でも、その影響がリゾート地にまで及んでいると聞いたら、少し驚きませんか。

いま、米カリフォルニア州のレイクタホという湖畔の街が、新しいエネルギー供給者を探さなければならない事態に追い込まれています。

レイクタホは、シリコンバレーで働くテック企業の人々が週末や休暇に訪れる人気のリゾート地です。日本でいえば、東京から軽井沢や箱根に出かけるような感覚でしょうか。美しい湖と山に囲まれた、のどかな観光地です。

ところが、そののどかな街にも、AIブームの余波が押し寄せています。

ChatGPTのような生成AIを動かすには、巨大なデータセンターが必要です。そのデータセンターは、膨大な電力を消費します。AIが普及すればするほど、周辺地域の電力需要はどんどん膨らんでいくわけです。

その結果、何が起きるか。電気の「取り合い」です。

需要が増えれば当然、エネルギー価格は上がります。レイクタホのような地方の観光地では、もともと大規模な電力インフラが整っているわけではありません。そこにAI関連の需要増が加わることで、地域の電力供給体制そのものを見直す必要が出てきた、というわけです。

さて、この話、日本にとっても他人事ではありません。

日本でも、データセンターの誘致を進める自治体が増えています。地方にとっては雇用や税収が期待できる一方で、電力コストの上昇は地域住民の暮らしに直結します。「データセンターが来て街は潤ったけれど、電気代が上がって困る」——そんな声が出てくる可能性は十分にあります。

さらに思い出していただきたいのが、日本の電力自由化です。2016年以降、私たちは電力会社を自由に選べるようになりました。しかし、エネルギー価格の高騰で撤退する小売事業者も出てきました。供給者の切り替えを余儀なくされるという構図は、レイクタホで起きていることと重なります。

AIは私たちの生活を便利にしてくれます。しかし、その裏側で「電気」という最も基本的なインフラに、大きな負荷がかかっている。テクノロジーの恩恵を受けるために、誰がそのコストを負担するのか。レイクタホの小さな街が突きつけているのは、実はとても大きな問いなのです。