AIチャットボットが実在する人々の電話番号を出力していることが判明

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# 「知らない人からの電話が止まらない」──生成AI検索が引き起こす新たな被害

皆さん、ある日突然、知らない人から次々と電話がかかってきたらどうしますか? しかも相手は「弁護士さんですか?」「鍵屋さんですか?」と、まったく身に覚えのない問い合わせばかり。そんな不気味な体験が、実際に起きているのです。

## 何が起きたのか

あるRedditユーザーが「助けてほしい」と悲痛な投稿をしました。約1ヶ月にわたって、見知らぬ人からの電話が殺到していたのです。電話の相手は弁護士やプロダクトデザイナー、鍵屋を探している人たちでした。

2026年3月には、イスラエルのソフトウェア開発者にもWhatsApp経由で同様の連絡が届いています。

原因は何だったのか。それはGoogleの生成AIでした。

## 生成AIが「でたらめな案内係」になってしまう仕組み

最近のGoogle検索では、生成AIが質問に対して直接回答を表示する機能があります。「近くの弁護士の電話番号は?」と聞けば、AIが答えを返してくれる。便利ですよね。

ところが、このAIが誤った電話番号を「正しい答え」として表示してしまうことがあるのです。ウェブ上に散らばる情報を組み合わせる際に、まったく関係のない個人の番号を、あたかもお店や事務所の連絡先であるかのように案内してしまう。

受け取る側からすれば、まさに迷惑電話の嵐です。しかも相手は「AIに教えてもらった」と信じているので、説明しても理解してもらえないことすらあります。

## 日本でも他人事ではありません

「海外の話でしょ?」と思った方、少し立ち止まって考えてみてください。日本でもGoogle検索にAIによる回答機能(AI Overview)が導入されています。つまり、同じことが日本の誰にでも起こりうるのです。

特に心配なのは、個人の電話番号がウェブ上のどこかに掲載されている場合です。たとえば過去に掲示板に書き込んだ番号、古いホームページに残った連絡先——そうした情報をAIが拾い上げ、別の文脈で「回答」として提示してしまう可能性があります。

## 私たちにできること

まずは、自分の電話番号がインターネット上でどのように公開されているかを確認しましょう。Googleで自分の番号を検索してみるのが第一歩です。不要な掲載があれば削除を依頼する。事業者であればGoogleビジネスプロフィールの情報が正確かどうかを点検する。

そして行政には、生成AIによる意図しない個人情報の露出について、プラットフォーム事業者へのルール整備を急いでほしいところです。

便利な技術には、必ず「影」の部分があります。生成AIという新しい道具が、思わぬ形で誰かの日常を壊してしまう。そのリスクを知っておくことが、私たち一人ひとりの身を守る第一歩になるのです。