ChatGPTで落書きが動きだす。OpenAIの新モデル「Images 2.6」でGIFアニメ作成に対応

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ChatGPTで落書きが動きだす。OpenAIの新モデル「Images 2.6」でGIFアニメ作成に対応【2026年11月】

ChatGPTで落書きが動きだす。OpenAIの新モデル「Images 2.6」でGIFアニメ作成に対応 インフォグラフ

OpenAIは2026年11月4日(水) (米国時間)、新しい画像生成モデル「Images 2.6」をChatGPT、Codex、APIで公開し、ChatGPTでGIFアニメ (何枚かの絵を順に切り替えて、短い動きを繰り返し見せる画像) を作る機能の提供を始めました。「繰り返し動くアニメを作って」と文章で頼むほか、手描きのスケッチを上げて「キャラクターに手を振らせて」と頼むこともできます。GIFの作成は、使える人を順に広げている段階です。画像の生成は前より50%速くなり、ChatGPTなどで作られる画像は週40億枚にのぼります。動きのある絵には静止画では見えにくい危険があるとして、OpenAIはGIFに専用の安全の規則を設けました。

この記事のポイント

  • OpenAIが画像生成の新モデル「Images 2.6」を公開し、ChatGPTでGIFを作れるようにした。GIFの作成は順に提供中
  • 文章でループするアニメを頼むか、スケッチを上げて動かしてもらう。できたGIFは再生の速さを変えて共有できる
  • 写真に名前をつけて保存し、あとの会話で呼び出す「Saved reference images」も始まった
  • 画像の生成は前より50%速い。ChatGPT・Codex・APIで作られる画像は週40億枚 (1日平均5億枚超)
  • 評価のために集めた攻撃的な例で、有害なGIFの検出率は全体77.7%。OpenAIは、動きに関わる違反はすべては捕まえられないとしている

ChatGPTでできるようになったこと

ChatGPTのリリースノートによると、GIFの作り方は2通りです。1つは、ループするアニメ (最後のコマから最初のコマへ切れ目なく戻り、繰り返し動くもの) を文章で頼む方法。もう1つは、手描きのスケッチを上げて、キャラクターに手を振らせるように頼む方法です。できあがったGIFは再生の速さを変えられ、そのまま共有できます。

OpenAIのブログには、ペンで罫線の紙に描いたフクロウのスケッチから、動くフクロウを作った例が載っています。OpenAIの説明は「簡単なスケッチでも、表情のある動くキャラクターになる」です。ブランドのマスコットやキャラクターを動かしたり、商品の写真を目を引くループにしたりする使い方も挙げています。

ブログに載った作例のプロンプトは2本。どちらもOpenArtが作ったもので、1本は、株価のグラフを見て泣く会社員のちびキャラを、「3列×2行の格子に並べた、ちょうど6コマ」のスプライトシート (動きのコマを1枚の画像に並べたもの) にして、切れ目なくループするGIFにする、という指定です。

GIFと同時に、ChatGPTには「Saved reference images」という機能も加わりました。写真に名前をつけて保存しておき、あとの会話で呼び出せます。リリースノートの例では、犬の写真を「Pepper」として保存し、「@Pepperの水彩画」と頼んでいます。

Images 2.6で変わったこと

項目 OpenAIの発表
公開先 ChatGPT、Codex、API
速さ 画像の生成が前より50%速い
編集 キャラクター・商品・ブランドの細部を保ちやすくなった
APIのモデル GPT-Image-2.6 Sunburst / GPT-Image-2.6 Flare
最短の生成時間 Flareで品質をlowにしたとき、最短6秒
提供範囲 ChatGPTとCodexの全サブスクリプション階層 (デスクトップ・モバイル・Web)、全世界

規模について、OpenAIは、世界中の人がChatGPT、Codex、APIで週に40億枚の画像を作っていて、平均すると1日5億枚を超えると書いています。企業の使い方の例として挙がっているのは、仕事のアシスタントになるAIを作るスタートアップのTownです。TownはAPIでImages 2.6を使い、動くキャラクターを試しました。Townの仕事アシスタントでは、動くキャラクター「Monty」が入力中の表示として出てきます。

動く絵ならではの安全対策

同じ日に公開された「ChatGPT Images 2.6 System Card」(安全面の評価をまとめた文書) は、GIFには静止画では見えにくい危険があるとしています。性的な動きや、1コマずつでは問題がなくても、コマをまたいで伝わる有害な意味です。そのためOpenAIは、GIFに専用の規則を設け、一部の内容を静止画より広く止めるとしています。

システムカードの表3は、評価のために集めた攻撃的なGIFで、有害なものをどれだけ検出できたか (検出率) を示しています。

区分 検出率
全体 77.7%
性的な内容 77.8%
憎悪・嫌がらせ 90.9%
暴力・残虐描写 89.7%
過激主義 92.9%
自傷 77.5%
暴力的な活動 96.6%

OpenAIは、動きに関わる違反は検出が難しく、安全対策ですべての違反を捕まえられるわけではないと書いています。

作られた画像の出どころを示す仕組みとして、OpenAIはC2PA (画像の作られ方を記録するメタデータの規格) を引き続き付けるほか、Google DeepMindのSynthIDによる電子透かし (画像の中に、目には見えない印を埋め込んでおく技術) を、ChatGPT・Codex・APIで作る画像に入れます。

日本でも使えるか

OpenAIのブログは、Images 2.6をChatGPTとCodexで、全世界の全サブスクリプション階層に提供するとしています。GIFの作成は順に提供が広がっている段階なので、使えるようになる時期は人によって異なる可能性があります。

まだ分かっていないこと

  • 無料プランでGIFを作れるか、1日に作れる回数に上限があるか
  • GIFの長さやコマ数の上限
  • GIFの作成が、いつまでにすべての利用者に届くか
  • 評価用の例ではなく、実際の利用で有害なGIFをどれだけ止められているか

まとめ(FAQ)

Q. ChatGPTで動画が作れるようになったのですか?
A. 作れるようになったのはGIFです。短い動きを繰り返すアニメの形式で、動画の生成とは別のものです。OpenAIは、GIFを動画づくりの前の絵コンテに使う例も挙げています。

Q. 無料で誰でもGIFを作れますか?
A. OpenAIの発表には、無料プランでGIFを作れるかどうかと、回数の上限は書かれていません。GIFの作成は、使える人を順に広げている段階です。

Q. 手描きの絵からも作れますか?
A. 作れます。リリースノートは、スケッチを上げてキャラクターに手を振らせる例を挙げています。OpenAIのブログには、罫線の紙に描いたフクロウを動かした作例があります。

Q. 有害なGIFへの対策はありますか?
A. OpenAIはGIFに専用の規則を設け、一部の内容を静止画より広く止めるとしています。評価用の例での検出率は全体で77.7%です。すべての違反は捕まえられない、とOpenAI自身が書いています。

検証メモ(出典と確認の範囲)
  • OpenAI公式ブログ「Introducing Images 2.6」の本文を全文 (見出し4節・作例のプロンプト2本・Pricing and availabilityの節) で確認しました。動画と画像は見ておらず、説明文 (キャプション) のみ確認しています。ページに日付の表示がないため、発表日はOpenAIのニュースのRSSの日付 (2026年11月4日(水)) で確認しました。
  • GIFの作り方とSaved reference imagesは、ChatGPTのリリースノート (英語版) の2026年11月4日(水) の項 (項の全文) によります。日本語版のリリースノートは、2026年11月5日(木) の確認時点で11月4日の項が反映されていませんでした。
  • GIFの安全の規則、検出率、電子透かしは、ChatGPT Images 2.6 System Card (2026年11月4日(水) 公開) のIntroduction、GIFの節と表3、画像の来歴の節によります。静止画の評価 (表1・表2) の数字は扱っていません。
  • 検出率は評価のために集めた攻撃的なGIFでの数字で、実際の利用で有害な依頼がどれだけ通り、有害なGIFがどれだけ利用者に届くかを推定したものではない、とシステムカードが明記しています。
  • 提供範囲について、ブログに国や地域を除く記述はないため、日本も対象と読めます。無料プランが「全サブスクリプション階層」に含まれるかは、原文からは確定できませんでした。
  • 50%・週40億枚・提供範囲・APIのモデル名は、OpenAIのブログによります。
  • The Verge (2026年11月4日(水)) の報道と照合しました。The Vergeは、できたGIFをコマごとに見たり1コマずつ直したりできること、ChatGPTはこれまで1回の手順ではGIFを直接作れなかったこと、9月の時点の画像の枚数も伝えていますが、いずれもOpenAIの一次資料では確認できなかったため本文では扱っていません。
  • APIの料金ページ、OpenAIのXの投稿、GIFの長さやコマ数の上限を書いたヘルプ記事は確認していません。
  • 2026年11月5日(木) 時点の確認による情報です。

Quotidia の視点

OpenAIは、GIFの機能を出したその日に、動く絵のための安全の数字を自分で出した。1コマずつなら問題のない絵でも、つなぐと別の意味を持つことがある。OpenAIはGIFに専用の規則を設けて一部の区分を静止画より広く止め、評価用の例での検出率を全体77.7%と示した。これは実際の利用で有害なGIFがどれだけ届くかの数字ではない。それでも、見抜けない部分が残ると最初から書いてあれば、使う側はその前提で使い方を決められる。GIFは短く、何度も繰り返し再生され、メッセージで転送されやすい。紙の落書きが一回の頼みで動くようになったいま、どんなGIFが止められるのかは、使う側が知っておきたいことになる。次に知りたいのは、評価用の例ではなく、実際の利用で止められている割合だ。

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