ローソン、生成AIが発案した3品を9月29日発売。条件は「なんだこりゃ?」、過去の売れ行きは使わず
ローソン、生成AIが発案した3品を9月29日発売。条件は「なんだこりゃ?」、過去の売れ行きは使わず【2026年9月】

ローソンが、生成AIに案を出させた3つの商品を、2026年9月29日(火)から関東・甲信越の約4,700店で発売します (同社が2026年9月16日(水)付で公式サイトに掲載したニュースリリース・関東甲信越地区向けの参考資料)。レモンタルト (ピクルス風味) 270円、酒種あんバターヨーグルトパン 181円、混ぜて食べる 和風パフェサラダ (ビーフン入り) 475円の3品で、価格は税込、サラダは約3,800店での取り扱いです。酒種は米麹から起こした発酵種です。
特徴は、AIの使い方にあります。アイデアを出す段階では過去の販売実績や市場データを使わず、「なんだこりゃ?」と思われる組み合わせを条件にAIに案を出させ、出てきた案を商品開発担当者が試作と検証 (案をもとに実際に作って食べ、味や見た目を直す工程) で仕上げた、とリリースは説明しています。同社は、生成AIを活用した商品を本格的に発売するのは今回が初、とも書いています。店頭に並ぶのは9月29日(火)からです (一次資料はローソンのニュースリリース)。
この記事のポイント
- ローソンが生成AIに案を出させた3品を9月29日(火)から発売。関東・甲信越の約4,700店 (サラダは約3,800店)。2026年9月16日(水)の同社リリース
- 3品はレモンタルト (ピクルス風味) 270円、酒種あんバターヨーグルトパン 181円、混ぜて食べる 和風パフェサラダ (ビーフン入り) 475円 (税込)
- アイデア出しの段階では過去の販売実績や市場データを使わず、「なんだこりゃ?」「食べてみたらおいしい」をテーマにAIに案を出させた
- 試作と検証、味や見た目の調整は商品開発担当者。AIの役割はアイデア出しまで
- 生成AI活用商品の本格発売は同社として初 (自社の表現)。2026年4月に一部地域で試しに売った実績があり (詳細は非公表)、使ったAIツール名は公表していない
何が起きたのか
ローソンは2026年9月16日(水)、関東甲信越地区向けのニュースリリースで、生成AIを活用して開発した3品を9月29日(火)から発売すると発表しました。ITmedia NEWSが9月18日(金)に伝え、価格・発売日・対象地域はリリースと一致しています。
今回の生成AIによるアイデア創出 (売れ筋のデータを渡さず「今までにない組み合わせ」を条件にAIに案を出させる使い方。出た案を商品にするかは人が決める) には、3つのテーマが置かれました。「今までにない組み合わせや味」「商品や商品名を見た瞬間に『なんだこりゃ?』と思われる」「食べてみたらおいしい」です。リリースによると、アイデア創出の段階では過去の販売実績や市場データを使用せず、出てきた案をもとに商品開発担当者が試作と検証を重ね、味や見た目のバランスを調整しました。
3品の中身と、買える店
- レモンタルト (ピクルス風味) 270円 = 約4,700店。対象は東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・新潟 (一部除く)・山梨・長野 (一部除く) で、ナチュラルローソンは除く
- 酒種あんバターヨーグルトパン 181円 = 約4,700店。対象はタルトとほぼ同じ10都県で、除外は長野 (一部) のみ。酒種は酒まんじゅうやパンの生地に使う発酵種です
- 混ぜて食べる 和風パフェサラダ (ビーフン入り) 475円 = 約3,800店。対象は神奈川・東京・埼玉 (一部店舗除く)・千葉・茨城・栃木・群馬で、ナチュラルローソンは除く。新潟・山梨・長野は対象地域の一覧に入っていません
価格はいずれも税込で、リリースの記載です。ITmedia NEWSは順次発売と伝えており、店によって並ぶ日が前後する可能性があります。
案を出したのはAI、味を決めたのは人
リリースが書いているAIの役割は、アイデア出しまでです。過去の販売実績や市場データを渡さなかった、という条件もアイデア創出の段階についてのもので、その先の試作、検証、味や見た目の調整は商品開発担当者が担いました。味を決めたのは人です。
使った生成AIのツール名は、リリースにもITmedia NEWSの記事にも書かれていません。また、2026年4月に一部地域で実験販売 (一部の地域や店舗で先に売って反応を見る販売) をした実績がある、とリリースにありますが、その地域・品数・結果は公表されていません。
数字の読み方 (4,700店と「初」の範囲)
約4,700店と約3,800店は、リリースが対象とした関東・甲信越の店舗数で、その中でも一部除外の県とナチュラルローソンがあります。「初」は同社の表現で、範囲はローソンの本格発売についてです。
売れ行きの数字は、発売前なのでまだ出ていません。4月の実験販売の結果も同様で、味の評価は9月29日(火)以降に食べた人のものになります。
なお、同じ9月下旬にはファミリーマートもAIが企画したスイーツを発売する、と日本経済新聞が9月15日(火)に報じています。こちらはレジの販売データ (POS情報) やトレンドをAIに分析させ、値付けも提案させる方式で、販売データを渡さなかったローソンとは使い方が逆です。
日本の読者にとっての意味
関東と甲信越に住んでいる人は、9月29日(火)以降にローソンへ寄れば、AIの案から生まれた3品を自分の舌で確かめられます。リリースが予告した「AI発案」「AIが考えた!?」の販促物がどう置かれるかは、売り場に行けば分かります。「なんだこりゃ」で始まった案が「食べてみたらおいしい」まで届いているかは、食べた人がそれぞれ決めることです。
AIの使い方としても、参考になる点があります。売れ筋のデータを渡さずに「今までにない組み合わせ」だけを条件にする使い方は、コンビニの規模がなくても、小さな店や個人の商品企画で試せます。ツール名は問いません。真似るなら順番ごとで、AIの案は人の試作と検証を通してから店に出す、までが一組です。
まとめ(FAQ)
Q. AIが作った商品ですか?
A. 案を出したのがAIで、試作と検証、味や見た目の調整は人です。リリースはAIの役割をアイデア出しに限定しています。
Q. 全国のローソンで買えますか?
A. 対象は関東・甲信越の約4,700店 (サラダは約3,800店) で、県の一部除外とナチュラルローソン除外があります。
Q. どの生成AIを使ったのですか?
A. リリースにもITmedia NEWSの記事にも記載がなく、ツール名は公表されていません。
Q. 「本格発売は初」とはどういう意味ですか?
A. ローソン自身の表現で、同社が生成AI活用商品を本格的に売るのは今回が初めて、の意味です。2026年4月に一部地域で実験販売をした実績があり、その詳細は未公表です。
検証メモ(出典と確認の範囲)
- 本記事の価格・店舗数・対象地域・発売日・テーマ・「初」の表現は、ローソンが2026年9月16日(水)付で公式サイトに掲載したニュースリリース (関東甲信越地区向けの参考資料) に基づきます。ITmedia NEWS (2026年9月18日(金)) の記事とも価格・発売日・対象地域は一致しています (店舗数は同記事に未記載)。
- パンの発売エリアについて、リリースには新潟の一部除外とナチュラルローソン除外の記載がありません (タルトにはあります)。
- ITmedia NEWSの記事末尾には、記事の制作段階で生成AIを利用した旨の注記がありますが、記事の制作についての注記で、商品の話とは別です。
- 使用した生成AIのツール名、2026年4月の実験販売の地域・品数・結果は、いずれも未公表です。
- 「本格発売は初」はローソン自身の表現です。他社ではファミリーマートが同時期の発売を予定と報じられています (日経 9月15日(火))。先例かどうかの判定は本記事の範囲外です。
- 味や売れ行きの評価は、発売前のため本記事の対象外です。
- 日付は日本時間で記載しています。掲載日 (2026年9月23日(水)) 時点の情報です。日本語報道は2026年9月15日(火) の ITmedia ビジネスオンラインとグルメ Watch が早く、同日に共同通信の配信記事 (サンスポ・日刊スポーツ等) が「コンビニ初のAIスイーツ ローソンとファミマ 9月下旬発売」と伝えています。本記事は公式サイトのリリースと ITmedia NEWS (2026年9月18日(金)) を照合に使いました。
Quotidia の視点
売れ筋から次の商品を決める仕事をAIに任せる会社は多い。ローソンが今回したのはその逆で、売れ筋を見せないまま「なんだこりゃ」を注文した。過去のデータを外した瞬間、AIの役割は予測の道具から、思いつきを出す道具へ変わる。思いつきを商品まで運んだのは試作を重ねた担当者で、AIが作ったと言えないのはそのためだ。3品は「AI発案」「AIが考えた!?」の販促物と一緒に並ぶ、とリリースにある。9月29日(火)の売り場で確かめたいのは一つ。驚きを入口にした案が、舌という出口まで通るか。それを決めるのは270円を払った人で、Quotidiaはその手前で待つ。
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白い玉

子どもの頃、駅までの商店街には、年の暮れになると福引きが出た。魚屋と乾物屋のあいだの空き地に赤い布をかけた台が置かれ、木の回転抽選器が載って、買い物の額に応じて配られる券を持って行くと、一回まわせる。白は残念賞でポケットティッシュ。青が三等、赤が二等、金が一等で、一等の景品が何だったのかは、いまも知らない。僕は五年つづけて引きに行って、白が四つと、青が一つ。青の年の三等は醤油の一升瓶で、抱えて帰ると腹のあたりが冷たく、その醤油は家で一年もった。
その商店街に、いまも福引きは出る。暮れではなく祝日の前の秋の売り出しで、場所は魚屋の跡に建った薬局の脇に移り、抽選器は木のものから、取っ手の白い樹脂の八角形に変わった。火曜日の夕方、僕はパンと葱を買って、券を三枚もらった。
台の向こうに法被を着た若い女の人が座っていて、読んでいた文庫本を伏せて置いた。法被は、日に干した藁のような匂いがした。
「一回ずつで、いいですか」
「三回いっぺんでも一回ずつでも、出るものは同じですよ」
僕は一回ずつにした。取っ手を回すと中で玉の転がる音がして、口から白い玉がひとつ落ちた。剥いた茹で卵みたいに、つるりと冷たい。子どもの頃のぶんを足して、白が五つになった。
「白は、ティッシュです」と彼女は言った。「今年から柄が栗になりました。去年は犬で」
栗の柄のティッシュをポケットに入れながら、僕は訊いた。「金の玉は、入ってるんですか」
「入ってるかどうかは、私は見てません。景品を決めたのは八月です。決めた人はもう、何が出ても驚きません」
「なんだこりゃ、という組み合わせを、AIに出させたそうですよ。コンビニが」と僕は言った。
ローソンが、来週の火曜日から、生成AIが案を出した三品を売る。先週の水曜日のリリースで、レモンタルトのピクルス風味が二百七十円、酒種とあんバターとヨーグルトのパン、混ぜて食べる和風のパフェサラダ。関東と甲信越の約四千七百店で、この商店街を抜けた先の店も、そのうちの一つに入るはずだ。案を出す段階では過去の売れ行きや市場のデータをAIに使わせず、今までにない組み合わせ、なんだこりゃと思われる、食べてみたらおいしい、の三つを条件にした、とローソンは書いている。出てきた案を試作して、味と見た目を直したのは、商品を開発する担当の人たちだ。本格的に売るのは今回が初めて、と書いているのもローソンで、今日の時点で棚には、どれもまだ並んでいない。
ローソンは順番を逆にした。先に玉を出させて、出た玉に合わせて、人があとから景品を作る。
「うちは景品が先ですけど」。彼女は文庫本の角を台の縁に揃えた。「先に決めると、驚けないんです。それで困る人も、いるんでしょうね」
二枚目の券で取っ手を回した。白だった。
栗の柄のティッシュが、二つになった。
彼女は伏せていた文庫本を開いて、また閉じた。栞の代わりに、去年の犬の柄のティッシュが挟まっていた。薄い緑の表紙で、題は見えなかった。
「玉が減ると、音が高くなるんです。この抽選器」と彼女が言った。回すたびに中で転がる音が、一段ずつ高くなっている。金が入っているかどうかは、その音からは分からない。
僕は自炊をする。献立は冷蔵庫の中身から決める。残った葱と、半分の豆腐と、先週の火曜日に買った味噌がまだ三分の二。それでたいていの晩は済むし、ずいぶん長いあいだ、それで済ませてきた。過去の売れ行きから次の商品を決めるのと、たいして変わらないやり方だ。なんだこりゃ、と自分で思う皿を、僕は一度も作ったことがない。作ろうとしたことも、ない。
来週の火曜日、商店街を抜けた先の店の棚に、ピクルス風味のレモンタルトが並ぶ。二百七十円を払って、なんだこりゃ、と言うのは僕で、食べてみたらおいしい、まで行くかどうかを決めるのも、僕の舌だ。案を出させた側も、試作を重ねた担当の人たちも、その先は見ていない。リリースには、四月に一部の地域で試しに売った、とだけある。どこで、いくつ、どう売れたかは書いていない。八月に景品を決めた人が、金の玉を見ていないのと同じに。
「三枚目は」と彼女が言った。
「取っておきます」
「三十日までですよ」。券の裏を指で示した。有効期限、九月三十日、と小さく刷ってある。
僕は栗のティッシュを二つ、上着の右のポケットに入れた。左のポケットには、券が一枚。抽選器の中で、玉がひとつ、遅れて転がる音がした。
ローソン、生成AI発案の3品を9月29日(火)に発売。関東・甲信越の約4,700店、アイデア出しに過去の販売データは使わず
ローソンは2026年9月16日(水)付で公式サイトに掲載したニュースリリースで、生成AIを活用して開発した3品を9月29日(火)から関東・甲信越の約4,700店で発売すると発表した。3品はレモンタルト (ピクルス風味) 270円、酒種あんバターヨーグルトパン 181円、混ぜて食べる 和風パフェサラダ (ビーフン入り) 475円 (税込) で、サラダは約3,800店での取り扱いとなる。同社リリースによると、アイデア創出の段階では過去の販売実績や市場データを使用せず、「今までにない組み合わせや味」「商品や商品名を見た瞬間に『なんだこりゃ?』と思われる」「食べてみたらおいしい」をテーマに生成AIに案を出させ、商品開発担当者が試作と検証を重ねて味や見た目のバランスを調整した。生成AIを活用した商品を本格的に発売するのは同社として今回が初であるとし、2026年4月には一部地域で実験販売の実績があるとしている (地域・品数・結果は未公表)。使用した生成AIツール名は公表していない。対象地域はレモンタルトが東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・新潟 (一部除く)・山梨・長野 (一部除く) でナチュラルローソンを除く。パンは同じ10都県で、除外は長野 (一部) のみ。サラダは神奈川・東京・埼玉 (一部店舗除く)・千葉・茨城・栃木・群馬で、ナチュラルローソンを除く。一次資料はローソンのニュースリリース (2026年9月16日(水)・関東甲信越地区向け参考資料)。ITmedia NEWSが2026年9月18日(金)に報じた。
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