日本でChatGPTを使う人は2年で約8倍に。推計2,670万人
日本でChatGPTを使う人は2年で約8倍に。推計2,670万人【2026年10月】

調査会社のヴァリューズは2026年10月9日(金)、2026年5月にChatGPTを1回以上使った国内の人 (月間アクティブユーザー、MAU) を推計2,670万人と発表しました。2024年6月の336万人から695%増えており、およそ7.9倍にあたります。2026年4月に始まったLINEヤフーの「Agent i」は、開始直後の5月時点で623万人 (Webブラウザでの利用のみ。LINEやYahoo! JAPANのアプリ内の利用は含まない) に使われ、40〜70代が中心でした。数字は、国内約250万人規模のモニターのWeb行動ログ (調査に協力する人のスマホやパソコンで、どのアプリやサイトを開いたかの記録) から全体を見積もった拡大推計値で、スマホアプリとWebブラウザの利用者を合算しているため、同じ人を重ねて数えた分を含みます。
この記事のポイント
- ChatGPTのMAUは推計2,670万人 (2026年5月時点)。2024年6月の336万人から695%増
- 使う日数も増えた。ChatGPTアプリの月平均起動日数は4.3日から9.8日に
- LINEヤフーの「Agent i」は開始直後に623万人。Webブラウザでの利用だけの数字で、使っているのは40〜70代が中心
- 20代は、月に21日以上使う人が約17%で、全年代で最も高い
- 数字は推計値で、重複を含む。Geminiのユーザー数は参考値
6つのAIサービスの利用者数 (2026年5月)
ヴァリューズのリリースに載っている、2026年5月時点の数字です。
| サービス | MAU (2026年5月) | 2024年6月からの増加 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 2,670万人 | 695%増 (336万人から) |
| Gemini | 1,190万人 (参考値) | 1,153%増 |
| Agent i (LINEヤフー) | 623万人 (Webブラウザのみ) | 2026年4月開始のため比較なし |
| Claude | 253万人 | 1,232%増 |
| Microsoft Copilot | 194万人 | 162%増 |
| Perplexity AI | 98万人 | 308%増 |
(ヴァリューズのリリースの図3による。ユーザー数はスマホアプリとWebブラウザの合算で、重複を含む)
増加率で最も大きいのはClaudeの1,232%増ですが、人数は253万人で、ChatGPTの10分の1ほどです。
1人が月に何日使っているかは、次のとおりです。
| サービス | 月平均の起動日数 |
|---|---|
| ChatGPT | 約10日 (9.8日) |
| Gemini | 掲載なし |
| Agent i (LINEヤフー) | 約3日 (サイトの訪問日数) |
| Claude | 約6日 |
| Microsoft Copilot | 約6.5日 |
| Perplexity AI | 約5日 |
どうやって数えたか
MAU (Monthly Active Users) とは、その月に1回以上使った人の数のことです。ヴァリューズは、自社の分析ツール「Dockpit」で、国内250万人規模の消費者モニター会員のWeb行動ログをもとに推計しました。アンケートで利用の有無を尋ねた数ではなく、実際の利用の記録から計算した数です。
- 対象者: 国内のAIサービスを利用する10代以上
- 対象サービス: ChatGPT、Gemini、Claude、Microsoft Copilot、Perplexity AI、Agent iのスマホアプリとWebブラウザ (Agent iはWebブラウザのみ)
- 調査期間: 2024年6月〜2026年5月
- ユーザー数は拡大推計値。アプリとWebブラウザの合算で、重複カウントあり
- パソコンのデスクトップアプリは集計の対象外
- Geminiはデータに技術的な制約があり、ユーザー数は参考値
拡大推計とは、調査に協力した一部の人のデータから、全体の人数を計算で見積もることです。
使う日数と年代
ChatGPTは、使う人が増えただけでなく、1人あたりの使う日数も増えています。ヴァリューズの図2では、月平均のアプリ起動日数が4.3日から9.8日に、Webサイトの月平均訪問日数が1.3日から4.9日になりました。
年代別では (Agent iを除く5サービスの合算)、ユーザー数の伸びは20代が836%増、30代が656%増、40代が692%増です。ヴァリューズは「2025年3月を境に多くの年代でユーザー数が増加」したと書いています。20代では、月に21日以上使う「ヘビーユーザー」の割合が約17%で、全年代で最も高くなっています。利用頻度の分析も、Agent iを除く5つのサービスが対象です。
Agent iは、それまでの「Yahoo! JAPAN AIアシスタント」と「LINE AI」をまとめて、2026年4月20日(月)に始まりました (LINEヤフーの発表)。ヴァリューズは「開始直後の2026年5月時点でMAU623万人を獲得し、40~70代を中心に広く利用されています」と書いています。この623万人はWebブラウザでの利用だけの数字で、LINEやYahoo! JAPANのアプリ内の利用は含みません。Agent iの月平均の訪問日数は約3日です。
ヴァリューズはまとめとして、AIの中での広告配信や、AIによる推奨への対策を考える企業に向けて、「ユーザー数だけでなく利用者の属性も考慮したコミュニケーション設計の見直しが重要となるでしょう」と書いています。
まとめ(FAQ)
Q. ChatGPTの国内ユーザーは、いま2,670万人ですか?
A. 2,670万人は、2026年5月時点の月間アクティブユーザーの推計です。発表は2026年10月9日(金)ですが、数字は5月のものです。スマホアプリとWebブラウザの利用者を合算しているため、同じ人を重ねて数えた分を含みます。
Q. GeminiのユーザーはChatGPTの半分以下ですか?
A. Geminiの1,190万人は、データに技術的な制約があるため、ヴァリューズが参考値として載せた数字です。ChatGPTとの差を比べる材料には向きません。
Q. 20代の約17%は、毎日AIを使っているのですか?
A. 約17%は、20代のユーザーのうち、月に21日以上使う人の割合です。毎日使っているとは限りません。対象はChatGPTだけでなく、Agent iを除く5つのサービスです。
Q. Agent iとは何ですか?
A. LINEヤフーが2026年4月に提供を始めたAIのサービスで、それまでの「Yahoo! JAPAN AIアシスタント」と「LINE AI」をまとめたものです。ヴァリューズの集計では、開始直後の2026年5月時点で623万人 (Webブラウザのみ) に使われ、40〜70代が中心でした。
検証メモ(出典と確認の範囲)
- 数字はすべて、ヴァリューズのニュースリリース (2026年10月9日(金)) の本文と図1〜6によります。リリースから案内されている詳細レポートは確認していません。
- Agent iの開始日と、まとめられた前身のサービスは、LINEヤフーのニュースリリースによります。
- 年代別のユーザー数の伸び (20代836%増など) は、Agent iを除く5サービスの合算です。
- 「約7.9倍」は、336万人から2,670万人への増加をQuotidiaが計算したものです。リリースの表記は「695%増」です。
- 「何人に1人が使っている」のような人口に対する割合は、推計値で重複を含むため出していません。
- Geminiのユーザー数は、リリースが参考値として載せたもので、月平均の起動日数は掲載されていません。
- Agent iの数字はWebブラウザだけの集計で、LINEやYahoo! JAPANのアプリ内の利用は含みません。40〜70代に多く使われている理由は、リリースには書かれていません。
- 同じ調査は、Impress AI Watch (2026年10月9日(金)) も報じています。
- 2026年10月9日(金) 時点の確認による情報です。
Quotidia の視点
ChatGPTのアプリを開く日は、1人あたり月4.3日から9.8日に増えた。月に一度触るだけの人が増えただけではなく、平均で月に約10日開く道具になっている。もう一つ目を引くのは、Yahoo! JAPANとLINEのAIアシスタントをまとめて4月に始まったAgent iが、5月にWebブラウザだけで623万人に使われ、その中心が40〜70代だったことだ。AIを使う人として若い世代だけを思い浮かべていると、この数字とは合わない。職場の資料や家族への説明を作るときも、相手がすでにAIを使っている場面を想定しておいてよい。使う人が増える一方で、国内の別の調査では、生成AIを使う人の不満として「誤情報が含まれている」を挙げた人が40.4%に増えている (モバイル社会研究所)。
関連記事:
- 生成AIの不満「誤情報」が40%に増加。どのAIを使うかの迷いは減った(モバイル社会研究所の調査で、生成AIを使う人の不満「誤情報が含まれている」が40.4%に増えた回)
- 無料のGeminiで選べるのは「Flash-Lite」だけに。10月9日から(無料のGeminiで選べるモデルがFlash-Liteだけになった回。変更は2026年10月9日(金)からで、今回の2026年5月時点のGeminiの利用者数 (参考値) には入っていない)
かち、と一つ

土曜の朝は、図書館に本を返しに行く。駅の向こう側の区立図書館まで、歩いて十八分かかる。途中で大きな交差点を一つ渡る。そこの歩行者用の信号は長く、一度赤になると、二分近く待たされる。
その朝は、信号の手前の歩道に、折りたたみの椅子が一脚出ていた。椅子の背には緑色の大きな日傘がくくりつけてあって、その下に、紺のウインドブレーカーを着た若い男が座っていた。膝の上で、両手に銀色の数取器を一つずつ握っている。横断歩道を人が渡るたびに右手の親指が動いて、かち、と小さく鳴った。自転車が通ると、左手が鳴った。椅子の脚もとには、水のペットボトルとクリップボードが置いてあった。交通量調査だった。男は通る人の顔を見ていないようだった。目はずっと、横断歩道の白い線の上を動いていた。
僕は彼の椅子の半歩うしろで、信号が変わるのを待った。
同じ紺のウインドブレーカーを着た女の人が、自転車を押してやってきた。交代の時間が近いらしかった。彼女は自転車のスタンドを立てると、携帯を見ながら言った。
「ねえ、ChatGPTを月に一回でも使った人、日本で二千六百七十万人だって。きのう出た調査。おととしは三百三十六万人」
「誰が数えたの」と男は言った。目は横断歩道から離さなかった。
「ヴァリューズっていう調査会社。二百五十万人くらいのモニターが、スマホやパソコンで何を開いたかの記録から、全体を計算したんだって。今年の五月の分」
「計算か。こっちは押してるだけだ」
「それと、アプリで使う人とWebで使う人を足した数だから、重複して数えてるのもある、って」
男は少しだけ笑った。そのあいだにも、右手が一度、かち、と鳴った。
「行って帰ってくる人は、二回押す」
「この傘、朝より重くなってない?」
「なってない。風が出てきただけ」
信号が青に変わった。僕が横断歩道に足を出すと、うしろで、かち、と一つ鳴った。
図書館では、三冊の本を返した。そのうち一冊は、半分までしか読んでいなかった。途中に挟んでいたスーパーのレシートを抜き忘れていて、カウンターの上で気づいた。カウンターの人は三冊の裏のバーコードを順に読み取り、「はい、三冊です」と言った。それから新着の棚の前をひと回りして、薄い随筆集を一冊手に取った。最初の数ページを立ったまま読んで、元の場所に戻した。
先週の水曜日、会社の昼休みに、僕はChatGPTに父の七回忌の案内状の文面を頼んだ。出てきた文面はとても丁寧で、父のことを、故人と呼んでいた。帰りの電車で、同じことをもう一度頼んだ。二回目の文面は短くて、季節の挨拶が一行もなかった。案内状には結局、二回目の文面を使い、季節の挨拶だけを一回目から持ってきた。母はそれを読んで、ずいぶん今どきの文章ね、と言った。どこが今どきなのかは、訊かなかった。封筒の宛名だけは、母が老眼鏡を額に上げたまま自分の字で書いた。
父は、駅の階段を上るとき、段を声に出して数える人だった。四十二段、と父は毎回言った。僕の知るかぎり、四十一段になったことは一度もない。
帰りも、同じ交差点を渡った。日はもう高くなっていて、歩道の白いタイルが少しまぶしかった。椅子にはもうさっきの女の人が座っていて、日傘の柄に結んだビニールひもが、風で横に流れていた。男の姿はなかった。信号はまた赤だった。
僕は彼女の椅子の横に立って、訊いてみた。
「さっき、行きにもここを通りました」
「じゃあ、二回目ですね」と彼女は言った。目は横断歩道に向けたままだった。「さっきの人が一回押して、これからわたしが一回押します」
「同じ人だと分かっていても?」
「分かっていても。分かるのは、たまたまなので」
彼女は膝の上の数取器を持ち直した。向かいの歩道で、犬を連れた男の人が信号を待っていた。犬も数えるのかどうか、訊きそびれた。
信号が青になった。僕は横断歩道を渡った。背中のほうで、かち、と鳴った。
その土曜、僕は本を一冊も借りずに家に帰った。
ChatGPTの国内MAU、2026年5月時点で推計2,670万人。2年で695%増、ヴァリューズ調べ
調査会社のヴァリューズは2026年10月9日(金)、2026年5月にChatGPTを1回以上使った国内の人 (MAU) が推計2,670万人だったと発表した。2024年6月の336万人から695%増 (約7.9倍)。同じ調査で、Geminiは1,190万人 (参考値)、Claudeは253万人、Microsoft Copilotは194万人、Perplexity AIは98万人だった。2026年4月に始まったLINEヤフーの「Agent i」は5月時点で623万人 (Webブラウザのみ) で、40〜70代が中心。ChatGPTアプリの月平均起動日数は4.3日から9.8日に増えた。20代では月21日以上使う人の割合が約17%で、全年代で最も高い。数字は国内250万人規模の消費者モニターのWeb行動ログからの拡大推計値で、スマホアプリとWebブラウザの合算のため重複を含む。デスクトップアプリは集計の対象外。
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